2018.05.16更新
子宮頸がんと体がん
子宮に発生するがんは主に2種類あり、子宮頸部(子宮の入り口)にできるがんと、
赤ちゃんが宿る部分の子宮体部にできる子宮性がんです。
子宮頸がんは若い女性に発症しやすく、初期には全くがん症状は認められません。
特に症状がなくても、20歳を過ぎたら年に一回検診を受けることをお勧めします。
浸潤がんではなく極めて早期のがんである上皮内がんであればほぼ完治できます。
子宮頸部の表面から綿棒でぬぐって細胞を採取し(痛みはありません!)検査します。
時間は1分もかかりません。
症状がないから受けなくても大丈夫と思わず、しっかり毎年ご自身のお誕生日にでも
受けるようにしてください。
子宮体がんは若い女性に発生することは比較的少なく、閉経前後の40代後半から60代までに多いです。
細いブラシのような器具で子宮内膜の細胞を少し採取しますので特に未産婦の方はチクッとした痛みを感じる場合があります。
体がんの主なリスク因子として一般的に言われていることは、
・閉経が遅い
・前がん病変が指摘されている
・月経不順や不妊症など女性ホルモン異常をきたしている
・肥満
・糖尿病
・出産経験がない
などです。
ただし、この中に必ずしも当てはまる方が体がんになるかというとそうでもなく
当てはまらない方でも体がんになりえますので、検診を受けていただいたり、時々婦人科を
受診していただければと思います。